第十五話~ぱんだの恋の備忘録『研修旅行編(3)』
お久しぶりです。ぱんだです。
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最近あまり彼氏がかまってくれないのでさみしくてしんどいいいいいいいいいいい!!!!!って感じですけど、なんとか生きてます。
今回書くのは研修旅行最終日のディズニーシーでのお話です。
もう三か月以上前のことなのであいまいな部分も多いですが(書くのが遅すぎる)、付き合いたての初々しい様子を伝えられたらと思います。
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昨日買った服を着て、昨日買った紅いリップをぬって、昨日買った本革のパンプスを履く。
髪も少し巻いていつも以上に気合の入った私の姿を友達はにやにやしながら見ていた。
なんでこうなっているのかというのは昨日の夜にさかのぼる
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彼「明日!」
彼「一緒にまわろ!」
突然のLINEに戸惑った
まわりたいのはやまやまだが二人でいるのを見られれば確実に関係が知れ渡ってしまうし、それが友達とかならまだしも先生なら少しつらいものがある。
お昼にきていたこのLINEは返信に迷い、いつの間にか夜まで放置していた。
関係が知られるとか恥ずかしいということよりも私の返信を遅らせていたのは、ディズニーのジンクスだった。
『カップルでディズニーにデートに行くと別れる』
いつしか聞いたこのジンクスが私を悩ませていた。
今までも、そしてこれからもこんなに好きになれることはないと思うその彼氏だからこそ怖かったのだ。
しかし一緒にまわりたいという気持ちがあるのは確かだ。
やっと気持ちを固めると半日も放置していたLINEを開いた
私「いいよ!」
これが私の出した答えだった(大げさ)
行かないで後悔することはしたくないと思った
そうして決まったこのデートは突然だったこともありバタバタと準備をしていたのだ
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そんなこんなで事情を知っている友達がにやついてる前で
「このリップ紅すぎない?」
とか
「スカート短いかな?」
とか
「後ろの髪まいてぇ!!」
とか朝からさんざん騒いでいたのである
何とか整えるとワクワクとどきどきで高鳴る胸を抑える私を乗せてバスはディズニーシーに向かった
いざ着くと待ち合わせの場所も決めていなかったのでどう動いていいのかわからない…
とりあえず(特に約束はしていなかったが)一緒にまわる予定だった友達とバスを降りる
糸田「え、どうするの」
私「わかんない」
高橋「待ち合わせは?」
私「決めてない」
糸田「じゃあそこまで一緒に行ってあげるからあそこで待てば?」
高橋「あそこならわかるでしょ」
私「えっでも…」
糸田「ほらここで待ってな」
私「ま、まって…」
高橋「じゃあたのしんでね~」
私「…ありがと」
途中で置いてきぼりにされた私はとりあえずと彼を探してみるがなんせうちの学校の生徒200人が一斉に駐車場から入ってくるのでなかなか見つからない
やっと見つけたのはいいが彼の方はまだ私を見つけていないらしくきょろきょろしている
手を振るのは恥ずかしくてバッグをぎゅっと握りなおしたが、彼がこっちを向いた瞬間思わず手を振ってしまった
私を見つけるといつもの笑顔でやってきた
彼「どうする?」
私「どうする?」
彼「とりあえずゲートくぐるか」
私「そうだね」
ゲートを無事くぐり地図をみながら行き先を決める
彼「どうするか…どっちから行く?」
私「どっち?」
彼「右からこうまわるか、左からこういくか」
私「初めて来たからどこになにがあるかわかんない」
彼「俺もわかんないw」
彼「とりあえず左から行ってみる?」
私「うん。いいよ、、あっ」
糸田「あ、何してんのw」
高橋「また会ったねw」
私「ねw」
糸田「手つなげよ~、こうやって」
私「いいの!」
糸田「デートなんだから」
私「うるさいwいいからww」
高橋「じゃあばいばいw」
私「ばいばいw」
彼「じゃあ行くか」
私「うん」
彼「ジェットコースター系いける?」
私「あまり得意じゃない」
彼「俺もあまり好きじゃないんだよね」
私「そうなの?」
彼「うん」
私「じゃあゆったりとしたの乗ろ」
彼「だね」
私「どれ乗る?」
彼「これとかは?」
私「どんなの」
彼「割と楽しいと思う」
私「へー」
彼「あっニモの行きたい!」
私「おもしろいの?」
彼「面白そうだった!」
私「じゃあいこっか」
そんな話をしながら最初の乗り物、アクアトピアに乗った。
これはなんて説明していいのかわからないがめちゃめちゃたのしかった
スリルがあるが心地よい程度だったのでキャーキャー言いながら楽しめる感じだった
次にニモ&フレンズ・シーライダーに乗るために列に並ぶと、前に並ぶ人達に見覚えがあった。
(あれ、この三人…もしかして)
振り向いた顔を見て逃げ出したくなった。
私のクラスの担任と国語の教担と英語Aの教担だったのだ。よりによってみんなかかわりのある先生だ
振り向いた担任にひきつった顔で会釈する
担任「あぁwこんにちはw」
続いて英担と国担も振り向く
私「どうも…」
国担「ああ、こんにちは」
英担「どうも」
ふと隣を見ると彼氏はなぜかとてもうれしそうだ
彼「ねぇね!あとで担任と写真撮れるかな」
私「え…まあお願いすれば撮ってもらえると思うよ」
彼「え、じゃあ後でお願いしよう!」
私「う、うん…」
しばらく並んでいると建物の中に入りアナウンスが流れる
スタッフの人に「〇番の列にどうぞ~」と案内されたので並ぶと同じ列に先生方がいた。
担任が振り向いて「また同じですねww」というのを会釈で流し、注意事項を聞く
ドアが開き中に案内されると映画館のようになっていた
一番端に私が座り彼がその隣に座る。
彼の逆となりは先生方だった。
中が暗くなると彼が手をつないできた。
先生に気付かれるかもしれないというスリルでもはや内容はほとんど覚えていないが、座席が映像に合わせて揺れたりしてとても楽しかった。
外に出ると彼が担任に「写真撮ってください」とお願いに行った
私は別に撮ってもらう気がなかったのでぼーっとしていると彼に手招きをされた。
彼「おいで!!」
私「え??」
彼「はやくおいでって!」
私「いや私はいいよ…」
彼「なんでツーショット撮んなきゃいけないのw」
私「でも」
彼「いいから」
しぶしぶ写真を撮ってもらうと(撮ってくれたのは国担)、先生方とお別れをした。
このころから雨が強くなっていて傘を持っていなかった私たちは何か被り物を買うことにした
彼はノリノリでティガーの被り物を選ぶ中私は本気で悩んでいた
被り物なんてがらじゃないしと選んだのはミニーちゃんのリボンのついたカチューシャ
会計を済ませて近くのトイレでつけるために鏡を見ると巻いた髪はほとんどストレートになっていた
まあ仕方ないのでつけて彼のところに戻ると彼もティガーの被り物を身に着けて嬉しそうに待っていた
私「お待たせ」
彼「おかえり」
私「それあったかそうだね」
彼「マフラーにもなるの!」
私「よかったじゃん。学校にもつけてけるよw」
彼「それいいね!」
そんな会話をしながら次のアトラクションに向かっていると向かい側から同じ学科のカメラ好きの友達が歩いてきた
すれ違いざまにカメラを向けられ笑いながら思わず口元を隠す
のちに送られてきたこの時の写真はおそらく初めてのツーショットだった
そうして次に乗ったのはインディ・ジョーンズ・アドベンチャー
ファストパスをとって荷物を近くのコインロッカーに預けてから中に入る
アナウンスでは体調の悪い方はご遠慮下さいとおどすのでびくびくしていたが乗ってみるとすごく楽しかった
二人でもう一度乗りたいということになりまたファストパスを取ると時間になるまで他のアトラクションをまわることにした
しかしいつの間にか11時になっていてさすがにおなかもすいてきたので近くの屋台?でチキンレッグを買うことにした
列に並んでいていざ注文するとなったとき彼が「払うからいいよ」と言っておごってくれた
近くで並んで座って食べていると瀬木ちゃんと堀川ちゃんと堀川ちゃん彼氏とその友達が偶然通りかかった
瀬木「あっ!おさむだ」
堀川「ほんとだ」
友達「よお」
彼「よう」
堀川「なんかwここだけ時の流れが違うっていうかww」
友達「なんか、、ゆったりしてるよなw」
私「そう?」
友達「てか何くってんの?」
彼「そこで買ったやつ」
堀川「おいしそうだなぁ」
瀬木「おいし?」
私「うん」
私「一口食べる?」
瀬木「もらう」
私「ん」
堀川「私はいいや」
友達「んじゃあ、そろそろ行くか」
私「ばいばい」
瀬木「ばいばい。二人でなかよくね~」
私「ばいばいw」
チキンレッグを食べ終わるとまだファストパスの時間まで二時間ほどあるのでほかのところをまわることにする
マイメードラグーンを探検?したり、シンドバッグストーリーブックで暗闇の中で突然キスをされたり…
マジックランプシアターで3D 酔いしたあとに二階建てのメリーゴーランドにのったりもした
たくさんの乗り物に乗った後でチュロスが食べたくなり少し並んでチュロスも買った
お昼には真反対の方向にあったイタリアンのお店でパスタを食べたところで集合の時間になってしまった
結局ファストパスをつかわないままお土産をさらっと買ってバスに戻った。
バスに戻ると糸田ちゃんと瀬木ちゃんと高橋ちゃんに囲まれた
瀬木「どうだった?」
私「え…どうだったって楽しかったよ」
糸田「くそっ二人でまわりやがって」
糸田「手つないだ?」
私「つないだけど…」
瀬木「キスはした?」
私「してない。あ…した」
高橋「たのしんでるなぁw」
瀬木「いいもん!私だって楽しんだからいいもん」
私「途中であったもんねw」
瀬木「ねぇ~」
しばらく話した後、バスが出発するためみんな自分の席に戻った(高橋ちゃんは隣の席)
駅に着くまで寝てしまっていて高橋ちゃんに起こされてバスを降りる
訳も分からず荷物をもってみんなの後についていく
新幹線が到着するまで一時間程駅の構内で待ち、新幹線に乗ると急激に眠気に襲われた
それもそのはずである
朝が弱いのに張り切って早起きをしたあげく、普段ほぼ運動をしない引きこもりが一日中あるきまわっていたのだから疲れないはずがない
高橋ちゃんがいるあいだは何とか起きていたのだが、途中で家に帰るために降りてしまった後は横になって寝てしまった
誰かにたたき起こされて周りをみるとなぜか人がたくさん集まっている
(私は人に起こされると機嫌が悪いので寝起きは基本しゃべらない)
私「…???」
友達1「なんでこんなに人いるのって顔してるw」
堀川「起きた?おはよう」
私「ん…」
瀬木「おはようぱんだ」
私「瀬木だあぁぁぁ~~!!!おはよーーー」
友達2「急にww」
堀川「なんかすごいかっこで寝てたけど」
友達1「うん、すごかった」
私「そなの?」
そこにいた人全員「うん」
彼「頭なんか手すりの下にあってこのまま起こしたら頭ぶつけるんじゃないかって思ったもん」
堀川「だめだよ。こんなとこで寝ちゃ」
友達1「そうだよ、2みたいなのもいるし」
友達2「え、おれ?」
堀川「そうだよ。こういう変態もいるんだから気をつけなきゃだめだよww」
私「ふぇ?」
友達1「てかそろそろ駅つくしない?」
堀川「そうだね。準備しなきゃ」
そう言って自分の席に戻っていったかと思うと、今度は荷物を持って集まってきた
駅に着くまでも雑談が続く
友達1「てか彼、荷物持ってってやれば」
私「へっ!??」
堀川「そうだよ。彼氏でしょ」
私「いや、もう起きたしだいじょう…」
堀川「もしあれならお姫様抱っこでw」
私「いやほんとにいい…」
友達2「彼ならいけるでしょw」
私「だからいいって…」
そんな話をしていると駅に着いたので新幹線を降りる
とその時、寝起きでふらふらしてたからか履きなれてない靴だったからか、降り口の段差に躓いてしまったのだ
なんとか転ばずに済んだが、真後ろは彼氏でしかも靴がかたほうない
あたりを見渡すと少し離れたところに残っていた
慌てて荷物をおいて靴を履くと今度は荷物がない
瀬木ちゃんが持ってくれていたので「ありがとう」といって受け取ろうとすると
瀬木「いいよ」
私「え?いやいいよ」
瀬木「持ってくよ」
私「いやいいって。自分でもてるよ」
そんなやり取りをして何とか荷物を返してもらうと今度は彼が「荷物もつ?」と言ってくれた
私は「大丈夫」と答えると荷物をかせぎなおしてみんなの後をふらふらとついていった
改札をくぐると解散になった
こうして長かった三日間の研修旅行に幕を閉じた
end..........